※ この記事は「シュリンピア帝国 Advent Calendar 2024」の企画です。
他の記事もよかったら見てね。
でんねこ(2度目)です。なんで2回目かといいますとーー
先ほど、防災士証が届きました。
10月に防災士の試験に合格し、その資格証がこの大晦日に届いたってやつですね。
「来年は防災士として動けよ」ってやつですかね。
というわけで、アドカレ第二会場も空いてるので、防災士になったきっかけや心構えについて書こうと思います。
何、長くなるのではないかって? しょうがないなぁ、今回は重要なこと話すので先に3行で大事なところ書いておくね。
- 防災士の基本は『自助・他助・公助(じじょ・たじょ・こうじょ)』
- 自助なくして他助も公助もない。
- みんなも防災士になろう。
といったところで本番入りましょう。
防災士になったきっかけ
もともと災害とか、人助けに関して関心が強かったわけですが、何をすればいいか、どうすればいいかさっぱりだったでんねこ君。
そんな中、会社が『防災委員会を立ち上げるよ、支店から参加者出してね』ってことで参加したのがことの発端でした。
色々あって防災委員会に関わって1年経った9月頃、上司から『防災士の試験を受けないか?』という打診がありました。
去年はなんやかんやあって防災士の試験を受けられなかったので、せっかくだし……というわけで手を上げることにしました。
で、届いたのがこのテキストですよ。
参考文献と目次除いても350ページはあるんじゃないですかね……これを10月にある試験までに頑張って理解しなければなりませんでした。
防災士になるには
防災士になるには3つの講習を受ける必要があります。
- 救急救命講習を受ける(実技)
- 防災士養成研修講座を受講する(座学)
- 防災士資格取得試験で合格する(試験)
養成研修講座と資格取得試験はほぼセットで受けると思いますが、救急救命講習は試験前でもあとでも構いません。
うちの場合は県が主催していた養成研修に参加し、救急救命講習もセットで受けました。
また、研修の受講料も防災士センターで受けると53900円+教本などの費用として12000円、合計66000円程かかります。
ただ、自分の場合は県主催の講座だったので、受講料は県が負担。
教本などの費用は会社主導での資格取得だったので、会社が負担してくれました。この会社あったけぇ。
というわけ、で頑張って受験して合格しなきゃならないわけです。
上の教本を読み込む時間も足りないですし、この教本には事前のレポート(穴埋め式)があり、研修前までに書き込んで提出する必要がありました。
あとこの時期、めっちゃ繁忙期でした。(うちの職場は人的リソースが少ないけど業務量が多い)
もはや繁忙期を超えて修羅場と化している中、業務時間にレポートするわけにもいかないので、土日を丸々使ってレポートを作成しました。
うちの集中力の散漫さを考慮しても、大体4日ぐらいあれば教本をざっと読み、教本に沿ってレポートを完成することができます。たぶん。
あとは当日、遅刻しないように会場に来て座学を受けて救急救命研修を受ければオッケー。朝から晩まで2日間しっかりあります。
救急救命講習は心肺蘇生やAEDの使い方の実技で声も出すので、体力を結構使います。
座学は教本とは別の切り口で話が聞けて、なかなか面白かったし、ためになりました。(ただし試験の内容にはカスリもしないので気をつけてね)
2日目の最後に試験があり、それを解き終わったら終了。教本を読み込んでいれば楽勝……と言いたいのですが、結構ひっかけ問題もあって迷ったりもしました。
そしておおよそ2週間ぐらいで合格結果が出ます。上司に呼び出されたときは用件を聞かされてなかったので『なにかやらかしたか?』ってなったのは秘密。
で、今日防災士証が届いたってわけ。顔写真とか実名とか載ってるので管理は気をつけてね。
防災士の心構え
防災士と聞くとなんか硬苦しく聞こえますが、正直な話そんなに硬いものではないです。
必要なのは『自助・他助・公助』ができる人、つまりーー
- 自助(じじょ):自分自身を助ける。
- 他助(たじょ):他人を助ける。
- 公助(こうじょ):自治体や市町村と連携し、助けを広げる。
これに尽きます。ね、簡単でしょ?
いやいやいや、やっぱり難しいです。特に難しいのは『自助』だと思います。
「自分はどうなったっていいから他人を助けないと!」って行動を取る人、これは自助がなってない証拠です。
自助がなっていないと、他助も公助もない。広める自分が怪我をしたり、災害に巻き込まれて死んでしまえば広めようがありません。
そういう意味でも自助は大切です。それは時として他人を切り捨てるという判断もセットになります。
大雨のときに「心配だから家まで来てほしい」と言われ、行く判断をしてしまう。
自助を重んじるとすれば『行かない』という選択肢も取れますが、そうもいかないというジレンマにも囚われる。
こうしたジレンマに対して折衷案を模索しつつ、かつ緊急時は『自分のできる範囲を、周りと協力して行う』という心構えが大切です。
自分のできる範囲が『自助』、周りと協力して行うが『他助・公助』って訳です。
もちろん、最初は自助だけでも問題ないです。
あと、防災士は『災いを(未然に)防ぐ人』に過ぎません。レスキュー隊や自衛隊とは違って自分への拘束力はないけど、他者への強制力もほぼないです。
できることは限られるし、災害の規模は人間の想像を軽く超えてきます。
だからこそ、できる範囲で備えて災害時の被害を軽くする。これもまた防災士の心構えではないかと思います。
まとめ ~みんなも防災士になろう~
締めの前に、ここまで読んでふと思いませんでしたか?
「特に専門的な話もないし、お金と時間に余裕があれば自分でもいけるんじゃね?」と。
答えはYES。ぶっちゃけ専門的な知識はほぼなく、覚えておいて損はない話ばかりです。
災害を過度に恐れずに備えをしっかりと整え、いつ災害が来てもドンと構えてられるようにしておけば、あなたはもう防災士の資質アリです。
(逆に防災士の資格があっても、備えができていない人だっているかも知れない。それもまた各々の事情によるもの)
この記事を通して『防災士、なってみようかな?』と思った人は、まず災害への備えをしましょう。
避難用具を用意したり、非常食を用意したりね。そういうのが資格よりも大切。
そして、時間に余裕があったらぜひ防災士の資格を取って『我、防災士ぞ』と知見を広めてください。それが新たな備えの連鎖を生み、新たな防災士を生み、災害時の死傷者を減らしてくれるかもしれません。
コメント