Twitterで『「物念世界」なるフリゲーに人形化がある』という話を聞いてダウンロード。
全体としてはホラーテイストで、物を大事にしない人間に対して恨みや悩みを持つ物品との物語になる。
当然襲われたり大変なことになったりするが、後半はそこまで怖いものではなくなっている。
ただ、物の思う人間に対する考え方は数多く、信じるもの、恨むもの、嘆願するもの……それぞれが濃い。
なにより雰囲気が引き込まれるよう作ってるのがなかなかイカしている。。
凝り性なのでつい全て集めてトゥルーエンドしてしまった。物は大切にしような。
りりはうすさんの物念世界でした。
※これより先、ネタバレのため折りたたんでいます。
さて、話に出ていた人形化はこのゲームの序盤に登場する。
人形売りに「人形は好きかい?」と聞かれたら『嫌い』と返せばいい。
何度か訪ねられても嫌いで押し通すと人形にされてしまうわけだ。
売っている人形の種類からおそらく日本人形に変えられたのだろう。着物を着ている黒髪の人形はなかなかいいものになると思う。
そして、人形売りのとなりにひっそりとお地蔵さんが佇んでいるが、これにも秘密がある。
10回ぐらいお地蔵さんを調べると「お地蔵さんにいたずらしますか?」という選択肢が出る。
ここで『はい』を選択すると、なんと呪いをかけられ生きた扉になってしまうのだ。
そのまま動きまわることができるのでなんともシュールなのだが、扉になった為か誰にも気づかれない。
唯一売り子(全員妖怪の類なので見えている)だけは何が起こったか知っているのか、哀れんだ言葉を投げかける辺りが、人間とは隔絶された存在になったことを示唆させる。
最終的には物売りの1人が捕まえて商品として陳列。『BADEND0、売れない商品扉凛』となる。
結局売れない辺りが物悲しいものを感じさせる。
その他にも色々考えさせられる要素はあったが、(フェチズム的に)惹かれる部分は序盤だけだった。
人塊館の終盤、崩壊する人塊様に代わり、次代の人塊様になってくれと日本人形に懇願されるシーンがあるが、残念ながら拒絶して元の世界に戻っている。
あそこで情に流され、次代の人塊様となった凛のルートも見てみたい――のはあるが、さすがにフェチに流されすぎかな。
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