しろくろif~紫亜が朱音に負けた場合~

わけあってPixivにSS投稿するのをやめていまして。
どうせ醜いだろうしいいかなと思ったら、小説機能がアップデートされたんですよ。
……まようじゃないですか。でもしばらくはこのブログに上げることに専念します。なろうにあげてもいいけどさ。
そんな訳でしろくろにっきのifです。
時系列的にこれの敗北ifになります。状態変化じゃなくておねショタになってしまった。
たまには状態変化以外も書きたくなるってことで一つお願いします。


・3行でわかるあらすじ
色鬼との戦いの前に相談会しよう。
先手打たれて襲撃された!
私に任せて先にいけ! (今ここ)
・出てくる人
紫亜:色使いのまとめ役的な人、中二病少し入っている。豊満。話長い。
朱音:本名は健児。橙乱鬼(とうらんき)という鬼に洗脳され、鉄砲玉として送り込まれる。


幾度も色をぶつけ合い、間合いを詰める2人。
紫亜の作戦は引きつける力の強いきらりの色をデコイに使いつつ、朱音に決定打をぶつけるというシンプルなものだった。
だからこそ――朱音にとっては分かりやすい手だったのだろう。彼はあえて突進し――紫亜のやや太ましい腕が伸びる瞬間に動きを止めた。
「突っ込ませようなんて甘いんだよ!」
やられた。紫亜がそう感じた時には既に腹部を朱音の”緑”で染め上げられ、鈍い痛みに膝を崩した。緑は毒の色、命に支障こそ無いが、体調をくずすことぐらいは容易だ。
「まぁ勝ってしまったんだから……良いよな?」
その言葉に姿を現したのは、赤い髪を持つ色鬼こと”橙乱鬼(とうらんき)”。
「あぁ、好きにしろ。染めても良いし、何をやろうが人間の勝手だ」
ゲスな表情を浮かべ、きらりだけを連れ去る橙乱鬼。荒れた場に残っているのは紫亜と朱音のみになった。
「……」
「……何をする気?」
奇妙な沈黙。そして朱音は事を強引に進めるかのように紫亜の巫女服に手をかけ、胸を開いた。
「ひゃっ!?」
悲鳴とともに露わになる豊満な胸はさらしによって守られていた。だが、性に餓えた少年は最後の守りすらも強引に引きちぎる。
「俺もわからねぇ。だけど、こんな物見せられたら我慢できないに決まってるだろ」
「やめなさい! こんなことしてただで済むと、ひいっ、んっ!?」
朱音が紫亜の胸の突起を押しつぶすと、痛みと共に甘い刺激が走る。そのまま朱音は強引に、自分の欲を表現するかのように紫亜の胸をこね回していく。
「そんな物知るかよ。どうせ色鬼がこの街を乗っ取ったらお前らもおしまいだ。それなら俺は……」
自分の身を倒し『おっぱいをもみたい』という欲求をこれでもかとぶつける朱音。
翠が言っていた彼の真の名前――エロケンというのは本当のことだろう。タガが外れ、目の前にある若くも清廉な印象を持つ身体をつかみ、吸い付くように揉みしだく様はケモノのようだ。
「だいじょう、ぶ。あなたが言うほど、他の子達はよわく、ないぃ……v だからわたしは、ここであなたの足を、とめるぅv!」
まだ屈服しない。時間を稼がなくてはならない。しかし、紫亜の強い意思はかえって朱音の考えに火をつけることになる。
「じゃぁ気の済むまでやるぜ。橙乱鬼様からもらったこの力。もっと試してみたいからな」
自身の色を顕現させた朱音は、紫亜の脇腹から身体の線にに沿って自らの色を塗っていく。
「う……な、か、かゆい!」
思わず塗った場所には壮絶な痒みが走り、紫亜は思わず身体をよじり始めた。
「っうぅぅ!」
思わず緑色に染まった部分を掻くと痛みにつながり、痛みと痒みのダブルパンチに紫亜はくぐもった悲鳴を上げ、朱音の耳を楽しませていく。
「気を失ったりするなよ? 倒れたらこの神社を滅茶苦茶にしてやる」
彼の見せる笑みはまさに悪童そのもの。悪びれもせず、自分より立場が上だと思い上がっている紫亜を手中に収めたことに大きな満足感を得ていた。
そして、今の紫亜は彼――朱音に対抗することができない。歯を食いしばり、耐えるだけ。
「もっと動画みたいにアンアンあえぐかなと思ったそうでもないな。そういえば……」
朱音は割れ目を探るように親指を突き入れ、クレバスに隠れた大粒の肉豆を探る。まるでおもちゃ箱の底に埋もれた玩具を掘り出すように、紫亜の肉豆が子供の親指で上から下に無造作になぞられると、紫亜は歯を食いしばって首を横に振った。
「ここが弱いんだな? だったらもっとやってやる!」
朱音が力を入れると同時に、紫亜の顔から血の気が引いていく。まさか、だが、今の彼ならやりかねない。
「ま、まって、そこは、っくひいいいいぃぃぃっ!!!vvv」
嫌な予感は的中した。直には見えていないが、紫亜の大きなクリトリスに朱音の色が載せられたのだ。壮絶な痒みが秘部を襲い、思わず指で触れるとしびれるような痛みが追い打ちを掛けるかのように紫亜を襲った。
「ひっv、ひいぃぃぃっ、あああああっvv」
「すげぇ。こんなにワンワン言うんだな」
壮絶なかゆみと痛み、熱に腰を浮かし、悶絶する紫亜。朱音は彼女の様子を驚きながらも観察していたが、下半身が混乱で緩んだか、紫亜の股から黄色いしずくが一度、二度と弧を描いて飛んだ
「うわ、きたねぇ!? おしっこ引っ掛けるとかなしだなし!」
引っ掛けられないよう慌てて飛び退いた朱音は思わず取り乱し、大声を上げる。
「よくもやりやがったな……そうだ」
落ち着きを取り戻した彼は、なにか仕返しを思いついたのか再び紫亜に近づく。
「さっきのでおしっこ漏らした、おもらししたんだよな。だったら……そういうのを書いたって文句ないよな?」
朱音は手に色の力を込め、指先に集めていく。そしておもむろに『文字』を書き始めた。
素肌に緑の文字が書き込まれればかゆみが走り、悶えてしまう紫亜。すると朱音はさらに文字を書き加え、紫亜の意識を削いでいく。
「(も、もう、かゆい、いたい、きもち、ぃ……)」
次第に紫亜の体はビクンビクンとけいれんするだけになり、声を上げることも減っていく。意識も既に飛んでいるのか、目はうつろで朱音の方向を見てすらいなかった。

 

痛さと痒さと、恥ずかしさのあまり、ついに紫亜の意識を飛ばしてしまった朱音。彼の顔には興を削がれた不満が現れ、ついにしびれを切らしたか紫亜の体を、細くもしっかりした少年の足で軽く蹴った。
「つまんねぇの。それじゃ言ったとおり、好きに暴させて……」
「暴れる。ほう、よくも好き放題やってくれたな悪ガキめ」
朱音が怒気にあふれた声に振り向く。
そこには長棒になぎなた、刺股といった重々しい武装を施した巫女服姿の大人が少年を取り囲んでいた。
こうして紫亜は他の大人によって朱音の動きを封じられるまで、その身をなすがままにされつづけた。
服は大きくはだけ、下半身は挿入こそされなかったもののびしゃびしゃに濡れていた。
何よりも身体にかかれた緑の彩りは、拙いながらも紫亜の肉感あふれる清楚な身体をみだらに飾っていた。
正の文字、そして『でかおっぱい』『おもらし女』といったつたなくも卑猥な落書きは、朱音が紫亜の身体と心をいかに激しく凌辱したかを物語っていた。
だが、彼女の成果は実を結び、神社は壊滅する前に朱音を取り押さえられた。
多くの被害を出さずに済み、他の仲間に迷惑をかけずに済んだ。それだけが何よりの幸運だった。
しばらくして橙乱鬼が色使いによって倒され、紫亜がその報を聞いたのは神社の別室だった。これからは悪しき色鬼に悩まされなくて済む。それだけで十分だった。
朱音はといえば、洗脳が解けないままでいた。長く拘束したためかきらりの色でもなかなか取ることができず、かえって抵抗を強める猛獣のような有り様だった。
彼には身寄りこそいるものの、親の帰りが不定期だった。したがって表向きは「イロクイによるケガの治療」として、しばらく布津之神社に通うこととなった。
そして……。
「いいのか? 誰か来たら怒られちまうぜ?」
「この時間は神社の皆も眠ってる。数日様子を見ていたのもそのためよ」
2人は布津之神社の裏側にいた。この神社にはイロクイ避けが施されて居る上に、近隣の住民は早い時間に寝ている。夜は虫と風の音、たまに聞こえる車の音しか妨げるものはなかった。
朱音――もとい健児に施された拘束術は紫亜がこっそり解除した。そして治療と並行し、2人は仲を深めながら技術を磨いていった。
「なら、今日も色の使い方を教えてくれよな。変態の紫亜姉ちゃん……いや、紫亜」
健児の言葉に、紫亜は首を縦に振った。
そう、2人は淫猥な仲を深め、みだらな技術に勤しんでいた。
紫亜は襲撃の際に受けた色の疼きが今だに抜けずにいた。未熟だけど強く当たる健児の姿は幼い暴君であり、紫亜の中にあったマゾ性を思わぬ形で引き出してしまった。
健児も紫亜の誘惑に対し、初めはひどく驚いた。しかし、日が経つに連れてよみがえる朱音の記憶を、罪の意識を紫亜の献身がかき消してくれたのもまた事実だった。
しかし、これを献身といって良いのだろうか。暴力や破壊といった罪の意識をすり替えているだけではないか。紫亜は幾度も自己嫌悪に陥りながら、それでも健児のもたらす苦痛ながらも快楽を伴う色の刺激に耐えられなかった。
そして健児は……。
「はい、変態の私に色を恵んでくださいませ」
紫亜がスカートをゆっくりと下ろすと、中から「へんたい女」「朱音様の所有物」を初めてとする文言の他、書きかけの正の字に子宮を象るようなハートなど、清廉らしからぬみだらな書き込みが紫亜の秘所につづるように書き込まれていた。下着はなぜか履いていなかった。
「ここに、流しこむんだったな」
健児は指で黒く刻まれた文言をなぞると、紫亜は体を震わせて健児の意見に肯定する。
「はい。健児様は、色の操りが未熟。なのでこうして、色をながしこんでいく練習をぉ”っv」
「言われなくたってわかってるんだよ! 口うるさいとやってやらないぞ」
「ご、ごめんなさい! どうか気を、あ、あああぁ」
健児が指で紫亜の皮膚を突くと、黒い文字が緑に染まっていく。その度に紫亜の体には健児の色が染み込み、特殊な墨は色を変えながら紫亜の身体に壮絶なかゆみと苦痛、そして快楽が染みこんでいく。
「あ、りがとう。ございます」
「大丈夫か? もうあぁいうのは無しでいいんだぜ?」
正の字を染め上げた後、健児は不安そうに身をこわばらせる紫亜に声をかける。
「大丈夫。染まる度にあそこがじんじんして、上達してるってわかるから」
その言葉に健児は妙な顔をして、問い返す。
「なるほど、それじゃぁ……『朱音』って書いてるのは、やっぱりあの時みたいにやられたいからか?」
紫亜の想いなんて察することができる。こいつは自分の色を使って気分が良くなりたいだけにすぎない。そう思ったのだ。でなければわざわざクソ鬼――橙乱鬼が押し付けた名前を自分の体に書くはずがない。
健児は、紫亜の行動に口を出せないでいた。彼女のおかげで得られる自由を手放したくなかったからだ。
だが、それももう限界だ。なにせ、紫亜は自分を見ていない。見ているのは操られた自分――すなわち『朱音』の幻影だ。
「……ごめんなさい。その通りよ。健児くんが元に戻ることは確かに嬉しいこと。でも、それでは自分の気が済まなくなってしまう」
「違う」
にらむように断言する健児。
「……自分が、気持よく」
「それでもない。何やらせてるのかわかってるんだよな? そんな大人のようなしゃべりで、だまそうとしたってダメだ」
健児は見下すように紫亜を見つめる。わからないはずがない。だから、とことんまで追い詰めたい。追い詰めたくなってきた。
口ごもる紫亜。そして、沈黙の後、彼女は口を開いた。
「し、紫亜は。いじめられたいの、です。そのために悪いことだと知って健児くんを連れだして、おま◯こに落書きして、訓練と言いながら、えっちなことをさせて、健児くんのことを見てませんでした」
『ふーん、へぇ』と見下すように見つめる健児。その目を見るだけで、紫亜は羞恥心と罪悪感で爆発しそうになる。
「そして、力がうまく使えたら、もっと、身体に落書きしたり、染め上げてほしいと思ったの。朱音だった時みたいに、洗脳されてても、操られていても、健児くんが健児くんでもあり、朱音でもあることには、変わりないって、信じてたから」
自分は自分、朱音は朱音。もし本当なら、健児の考えは杞憂にすぎないということ。
その言葉を聞き健児は『本当か?』と返す。
「本当。健児くんが朱音だった時に受けたかゆみや痛みを思い出すと、夜も眠れないぐらいにおまんこがもじもじして、おねしょしたみたいに濡れてしまうの。やられた時からずっと、それが続いてて、健児くんが自我を取り戻してくれるまで、ずっと待ってた。だから――」
「わかったから! つまり、朱音が好きってわけじゃないんだよな」
スイッチが入ってしまったように話を続ける紫亜に対し、健児は割るように話を止めた。
「……うん、そして」
「て、ことはだ。別に俺がまた『朱音』って名乗ったっていいんだろ? クソ鬼が頭に浮かんでしゃくだけどさ」
首をこくこくと盾に動かす紫亜。何だか気まずい雰囲気にそわそわする健児。いざ切り出したのはいいけど、どう持っていくかに悩む。いくら”エロケン”の通り名で馳せている彼でもやはり子供。大人な関係を結ぶには……そんな時、ふと何かが浮かんだ。
「よし、ならまず服を全部脱げ」
「服をここで?」
「あぁ、俺のことを朱音って呼びたいのならそうしろ。そうじゃなくても神社のおっさんに言いつける」
おっさんとは使用人を取りまとめている男性『式部』のことだろう。父親同然の彼にコトを告げられたらどんな叱りが来るかわからない。
その言葉に取り乱すかのように紫亜は服も脱ぎ、丁寧にたたむ。スカートも靴も靴下も全て脱ぎ、豊満ながらも均一な、生まれたままの姿になった。
少し風が出てきたのか、木のざわめきに紫亜の視線も四方八方に動く。
「ぬ、脱ぎました」
「なら、そのまま土下座しろ。そして何かこう……朱音って呼んでほしいのならお願いしてみろ」
予想に反した健児の言葉に紫亜の言葉が詰まる。下は土、石は払っているが土下座自体したことが無いため、妙に緊張してしまう。
ただ一つ。彼に土下座をして願いを乞うというのは、明らかな立場の逆転を示唆する。それがたとえ思いつきであっても、醜態を晒してねだらなければ、もう後にも先にもない。
「どうした? 嫌なら服着てなしにしようぜ」
あくびをする健児。もう夜もいい時間だ、眠たいのも当たり前だ。
しばらく足が震え迷っていた紫亜だったが、ゆっくりと身をかがめ、正座の姿勢を取る。そして、そのまま手を前に突き出し、身をかがめて額に土を付けた。
「お願いします、健児くんを、朱音様って呼ばせてください。そして朱音様の変態肉人形として、紫亜をそばにおいてください。色の操り方もちゃんと教えます。だから――嫌なことは全部、紫亜にぶつけてください」
健児がイメージしたのは、ネットで流れてきた一枚の絵だった。女の人が全裸で土下座をしている絵。当時は馬鹿みたいだと思いながらも保存した。
しかし、実際にやってみると妙にドキドキする。頭をずっと下げている紫亜、そして自分のほうが、上級生よりも立場が上という興奮。自慢したいほどの興奮は、橙乱鬼から受けた嫌なことをそれだけで帳消しにできるほどだった。
「い、いうことも、なんでも……うぅっ」
健児は片足を上げ、踏み台にするように紫亜の頭に載せる。頭を踏まれ、地面に額がめり込む感触に苦痛のうめきを挙げる紫亜。
「六宮達の前では健児って言えよな」
「……いいのですか?」
「ちゃんと言ったんだしな。これからは俺は健児でもあり、朱音。お前は紫亜でもあり――」
朱音に仕える肉人形。彼の言うことであればなんでも従い、受け入れる奴隷。上級生なのに下級生より立場の低い、間違いのないヘンタイ女。
健児は足を戻したが、すみれ色に近い紫亜の美しい後ろ頭には、烙印を彷彿させるように彼の足跡がくっきりと残ってしまった。
「練習や治療もするけど、やることはちゃんと教えろよな。エロいことばかりやってたらおっさんの前で同じことやらせるぞ」
「そう……ならないように。今はそうならないように紫亜は、朱音様をお手伝いします」
「本当にお前、頭おかしいぐらいにエロだな」
健児が足を退けた後も紫亜は土下座を続けていた。
何度も、何度も絶頂しては土を湿らせていたのを悟られたくなかったのか。それとも絶頂のあまり体がこわばって動けないのか。
いずれにしても、巫女は思い出とともに少年に頭を下げ、立場はひっくり返った。教える側から、教え込まれる側へと堕ちた。
背徳の沼は黒よりも色濃く、どこまでも、健児――もとい朱音と共に深く沈んでいくことだろう。
「巫女がややこを解いて神社で行為に耽る、か。せいぜい今はうつつを抜かすがいい」
そんな2人の痴態を見ていたのは、白い鬼。呆れながらも2人に感付かれないよう、鬼は木の上から静かに見守っていた。

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