バトル回

しろくろにっき

#15 色の撒かれた地へ

「なに、これ……」「なんだかこわい……」 帆布中央病院に足を踏み入れた翠ときらりの第一声は、恐怖と混乱の入り混じったものだった。 玄関口は様々な色をぶちまけたかのように飛び散ったり人の形をとっており、奥に行くにつれてそれが如実に増えていく。...
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#14 再会は歪んだ色を纏いて

「(なにか手はないのかな、ないのなら、いっそのこと……)」翠にとってきらりは唯一無二の友人だ。彼女を失うぐらいなら自分自身を失ってもいい。そんな思いを巡らせつつ、ゆっくり近づいてくるきらりに向き合居続ける。纏っているものも、表情も、行動もす...
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#12 色を成さない色

時は少し戻り、きらり一行が柱の破壊に向かった頃、紫亜とサン、そして零無は暴走する朱音――もとい健児と向かい合っていた。紫亜に組み付いた健児の力は鍛えている紫亜を持ってしても辛い。気を抜けば弾き飛ばされてしまうだろう。 「紫亜、できるだけこい...
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#11 邂逅、多色の鬼

「城奈ちゃん、なんとかできそう?」「大丈夫、これを引っこ抜いて…えいっ!」地脈に打ち込まれた杭はそこまで深いものではなく、子供の手でもあっさりと抜けた。城奈がその杭を壊すとあたりの空気が一瞬ぶれ、和らいでいく。「これでよし、きらりちゃん。紫...
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#10 色禍色災(しきかしきさい)

次の日、一行は布津之神社に集まっていた。翠が共闘にOKを出したため、紫亜によって集まる機会を設けることとなった。その初回が今日にあたる。「おはよーなのね!」「おはよう城奈、それに六宮さんと七瀬さんも」「おはよう……城奈だけ呼び捨て」「何かそ...
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#7 色のない獣と暴走する色

鎮守の森は布津之神社の裏に広がる広い森だ。どれだけ広いかというと、きらりいわく公園の森より広いと聞く。紫亜を先頭に翠達は報告を受けた変なイロクイを退治するため、鎮守の森へと足を踏み入れる。「ここにはおとなしいイロクイもひっそり生活していた―...
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#4 作戦開始は黒の色

城奈が朱音と名乗った健児を見送る一方、状況は悪化の一途をたどっていた。 『……!!』『ヒヒヒ!』人体模型は相変わらず固まった臓器を抜き取っては入れ替え続け、ついには手や腕も引っこ抜いては入れ替え始める。サイズが明らかに違うが、それでもぴった...
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カラフルハロウィンパニック!~ゲストも居るよ~

よくやられることに定評のある彗嵐さんとこの美影さんと猫乃ちゃんを使って1本書き上げてみました。 ハロウィンネタ、異形化マシマシでどうぞ。 あとイラストもいくつか書いてもらったので挿絵に使ってます。 順次更新します。