美影、掃除機型のマシーンに吸い込まれる

新年早々食品化です。
体調が悪いものの少しでも書かないといけないなと思い、500文字ぐらいで済むものを書いてるのですが、超えることもしばしば。
 
まぁ超えたほうがいいのかもしれないので、ブログに挙げちゃいましょう。
 
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「や、やめえ! こんなことして何の意味があるんや!」

鈴華美影は今、危機に瀕していた。掃除機のような見たこともない機械に吸い込まれつつあった。

「くっ、せめて一撃叩き込めれば…うわっ!?」

その踏ん張りも限界に達したか、美影の足元が地を離れ、吸い込まれていく。

「むぎゅっ」

一度吸い込み口で抵抗するも、強烈な吸引力でホースの中へと吸い込まれ、暴れながら中へと呑み込まれてしまった。

「く、くそう。でもただの掃除機やろ――って」

そう甘く考えていた美影の発想を打ち砕いたのは、広いところに出た瞬間に現れた2枚の巨大ローラー。

「待て待て待て! こんなのに轢きつぶされたら――あぁ、もうだめや」

2枚のローラーにはさまり、そのまま押しつぶされる美影。そして横渦の回転が、薄く延ばされた美影を今度は縦長に引き延ばしていく。

「(いったい、なんなん、なんなんやこれ……)」

もはや謎の力で保っていた意識は、液体に浸され、刈り取られた。

液体から引き揚げられた美影は紫色一色になり、ファン状の刃へと飛んでいく。

ファンに突っ込み、切り刻まれた美影は網の中にたまっていき、すべて切り終わったところで外へと網ごと排出される。

それを回収する少女が、出来を確かめるべく1つ手に取って指で押す。

切り刻まれた美影は適度な硬さを有した、粉の吹いたグミのようになっていた。

「これはなかなかおいしそうですの。あとからおすそ分けするの」

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