日常回

しろくろにっき

#17 邪悪な色は夢で交わる

私は夢を見る。しかもひたすら嫌な夢だ。あの時、失敗しなければ、邪魔が入らなければ、私は――。 ザザッ 『美奈子ちゃんじゃ無理』 ザザッ 『オマエ、オイシソウ』 ザザッ 『やっぱ四谷さんと仲良くしたほうが良いよね』 許せない。許せない。許せな...
しろくろにっき

#16 そして、新たな色が綴られる

「か、勝ったぁ」「ふぅ」上に空いた大穴を見て安堵する翠ときらり。橙藍鬼が逃げたかどうかに付いて定かではない。だが、危機が去ったというそれだけで、色使いたちは勝利の余韻よりも先に疲れが一気に吹き出した。「強かった、それに……」「被害も大きいの...
しろくろにっき

#9 消えた色と街の彩り

今日は日曜日、翠はぼんやりとリビングのテレビを見つつ、用意されていた朝ごはんを食べていた。「今日のニュースはネットで話題のこのワンちゃん!」「……」「あの有名なパン屋が帆布センター街に出店!さっそく――」「……」「人々を石にするなんて、絶対...
しろくろにっき

#8 隠された色

紫亜は翠ときらりを送ったのち、神殿に戻る。和室の近くにあり、神社の土地神であり色神――すなわち零無を祀まつる場所であり、彼女の寝室でもあった。「色神様、あれでいいんですよね?」「まぁ、あれでいいだろう。あぁいう他にない。思った以上に闇を抱え...
しろくろにっき

#6 見し聞きし歴史の色

「で、この神社が今回の目的地……と?」「うんうん、今日はここの巫女さんがお話しするから翠ちゃんもどうかなって」「いやどうとか言われても……きらりが案内したところだしなぁ」翠ときらりが今来ているのは布津之ふつの神社。帆布市が「色淵」と「筆咲ふ...
しろくろにっき

#2 3つの色と転校生

どこの世界にもいろんな考えがあると思う。が、そうなると自然と人が集まってくる。いわゆる『カリスマ』とか『派閥』とか呼ばれるものが、私の教室にも存在していた。 1つは『四谷派』市議会議員の子である四谷 城奈よつや しろなを中心とした派閥で、よ...
しろくろにっき(旧)

イロクイ人間と夏休みの計画

今回は状態変化なし。 ちなみにダイナマイトイロクイは対象に芯をつけて色爆弾に仕上げ、炸裂させる恐ろしいイロクイでした。
室住真知子の伝承奇譚

つらなりやまのせきらい

すっかり更新するのを忘れててあばばっばとなってるd2catです。 忘れると誰も見に来なくなるとはいえ、いつもPixivで公開してるしなぁ……と思う次第。 気長にやっていくというか、レビューもガンガン書いていきたいなと思うところ(最近DLsi...